段ボール箱から 卒業出来た日

ある日 掃除の時に出た大きな段ボール箱。欲しがったので 上げた。
外側に 白い紙を貼って カラーペンで好きに絵を書かせた。(私は反対だったけど パパさんがやらせた。案の定リビングに 飾られた)
いつの日か そこが娘の 隠れ家になった。 何か嫌なことが有ると 誰とも目を合わせず 口もきかず、そこに入ってしまう。

だいたい お兄ちゃんとケンカしたり とても優しくなのに 笑われると ふたを閉めて 入ってしまう・・・

今までは 私の呼びかけや チョッとしたきっかけを 作ってあげると 笑いながら 出てくるのに この日はそうは 行かなかった。

キッカケは TV番組だった。娘は 今日は”千と千尋の神隠し”だよ〜〜と昼間から 楽しみにしていた
時間が来て そのチャンネルで TVの前で待っていると 始まったのは”ダイハード”だった。新聞を見ても 千と千尋・・・は書いてないよ〜(*^_^*)
来週じゃない?  といっても 全く効かない。TVの前で ず〜と待ってる
絶対に やるの!! (-"-) と言って。  
お兄ちゃんは パパさんと ダイハードを隣で見るわ〜と 行ってしまい 少しして コマーシャルが・・その時に ”来週は 千と千尋の・・”と放送が入ると 家族みんなで 「ほら〜」(*^_^*) と クスってしたけど
この時の クスって 笑ったんじゃないのだけど 娘は振り向きもせず じっとしていた 何がいけなかったのか・・・

可哀想に 期待してたのにね〜〜と 一緒にほかのTV見ようと 声掛けにも
拒否。抱き抱きで話そうにも それも拒否、身体に触れるのさえも 拒否。
目も合わせてくれない・・・・困り果て・・・一人になりたいの??と聞くと
小さく 「うん」と言ったので 離れてみたら 段ボールに入ってしまった

話しかけにも どうにもならない・・・私のしつこい声掛けに パパさんが 少し そっとして置いてやれ。と言われて我慢したけど 随分時間が経ち 心配になり そっとふたを開けると 汗びっしょりで 寝てしまってる娘

気付かれて また拒否!!
「ママが そんなに嫌い?じゃあ もう良いよ!」
と言ってしまったら  「ごめんなさ〜〜い」(T_T)だった
私は なぜ?謝るか わからなかったから。。。どうして 謝るの?悪い事してないのに 謝る必要ないじゃない〜〜(*^_^*)  と言っても 泣きじゃくり ただ ただ 謝り続ける  そうして 箱に入って出てこなくなってごめんなさ〜い  だったけど  
何でも 謝っちゃだめよ〜  悪い子じゃないよ〜〜 って 娘を抱きしめて 泣いてたら  上からパパさんも 目を赤くして 2人を包んでくれてました
「パパが 笑ったのは 可愛かったから つい クスって笑っちゃったけど〜ごめんな〜〜」って 
で、 そのあとは ケロリとした娘に 振り回されましたけど 
あれ以来 段ボール箱は 必要無くなり ゴミになりました

箱に入った理由は みんなが笑ったから 馬鹿にしたと 思って悔しかったから だそうです

私たちから 遠く違う世界に こもってしまう娘を どうして上げたらいいのか 辛かった・・・  
今思い返して見れば  まだ 原石だったんだ〜〜と だから 今 彼女とぶつかっても こういう積み重ねが 答えを簡単に出せるように なってるのかなあ〜って 思う。かな・・。(*^_^*)